2つめは湿り気です。
大きさがいくら適切でも、例えば水気のないカステラを適切な大きさに切って、かまずにそのまま飲みこんだらどうだろう。
喉にひっかかってしまう。
そこで私たちは、食べ物自身の水分や、だ液によって適切な湿り気を与えてから飲みこんでいるのだ。
私たちはこの2つの条件がそろってから食べ物を喉に送りこんでいるのです。
あまり意識したことはないけれど、小さいときからの学習で、身体が覚えこんでいるのです。
ところが、この2つの条件が整っていないのに、食べ物が喉に送られてしまうことがある。
重力のせいです。
無理な姿勢、つまりギャッチベッドを起こした姿勢では、口腔内の食べ物は重力によって勝手に喉に入りこんでしまう。
私たちなら、感覚麻痺がないからそれを感知できるし、運動麻痺もないから舌でそれを止めることもできるが、麻痺があればそれも困難で、不適切な食塊が咽頭に送りこまれ、反射が正しく起きず、気道に入ってしまってむせてしまう、ということになる。